激震を受けると住戸内は想像もつかない状態になる。兵庫県南部地震ではダンスやテレビが数メートルも飛んだりした。食器棚が倒れて部屋中がガラスや陶器の破片だらけになったりもした。これらの防止には家具の転倒・移動防止、食器棚の扉開放防止、家電機器の固定などのさまざまな耐震対策グッズが市販されている。ちなみに、大槌、バール、なた、脚立、ヘルメットなどをはじめとして、ラップ、粘着テープ、ケガの応急手当用品などの小物類にいたるまでを全部で二〇万円程度でそろえることができる。
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そのほか、防災訓練も管理組合の年中行事のひとつにしたい。これまでは火災を想定した訓練が中心であったが、近年は地震に備えた訓練を実施するマンションが増えている。防災訓練というと、参加者はごく限られた人たちであることが多かったが、最近は以前とは比較にならないほど参加者が増える傾向にある。エレベータのメンテナンス会社の社員に立ち会ってもらってエレベータの停止実験を体験したり、狭い非常階段でケガ人を運んだりの模擬訓練も、いざというときにたいへん役に立つ。防災訓練の最後に防災用のなべやコンロを使って炊き出しなどをするとよい。普段は気が付かなかった思いがけない「サバイバル術」の話が出たりして、何よりも良いことは居住者どうしの親睦がはかれる。兵庫県南部地震の際に、日ごろの管理組合運営、コミュニティ活動が円滑におこなわれていたマンションほど問題が少なく、復興がスムーズに進展したことを肝に銘じておきたい。