幕末、明治初期は、日本人が西洋館にはじめて入った時、その明るさに驚いた。床だけじゃなくて、天井までちゃんと光を帯びているではないか。そして、それまでのあまりの暗さへの反動が吹き出した。光源は、より上に、そしてくまなく明るく。かくして、部屋の天井の中心位置に照明を取り付ける習慣が始まり(ヨーロッパにも例はあったが)、今日の蛍光灯全盛時代にいたりつくのである。このように反動で始まったことではあるが、これはこれでいい照明方法じゃないかと思う。
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蛍光灯は今では赤みのものもあるし、すみずみの明るさは、日本人の清潔好きによく合っている。私が問題としたいのは、すみずみ明るくなった部屋の仕上げ材のことで。ビニールクロスとか、プリント合板とかは即刻止めてほしい。ほの暗い中ならその安っぽさをごまかすこともできるが、明るくなるとダメ。深みがあって、かつ清潔で、明るい部屋に合う素材といえば、やはり一番は漆喰か。