マンションのモデルルームなどに行くと、いまだに変動金利や、一年〜二年の特約固定金利のみで資金計画をする販売員がいるのには驚く。銀行にお金を借りる際の契約「金銭消費貸借契約」でも、ローンに関する説明は法律で義務付けられていない。そのため危険なローンの特性について何も知らずに、そのままローンを組んでしまう人が後を絶だないのだ。これでは将来の「自己破産予備軍」をつくっているようなもの。「変動金利は、五年間は支払いが変わらないんですよ。
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五年後に上昇したとしても、上限が設定されています。どんなに上昇しても丁二五倍以上にはなりません」などと説明されても、言葉通りに受け取ってはいけない。確かに、変動金利の支払額は五年間は変わらない。しかし、変動金利である以上、その中身はしっかりと変動しているのだ。「毎月の支払い」の中身は、「元金」と「利息」に分かれており、この内訳が変わる。金利の見直しは年に二回行われ、その際金利が上がると、支払額は変わらなくとも元金の割合が減り、利息の割合が増えているのだ。変動金利でローンを組んだ方は、ローンの契約書に必ず書いてある以下の条文をご存じだろうか?「金利上昇で払いきれない利息は、最後に一括返済すること」。例えば、変動金利二・三七五%で二五年のローンを組んだとする。三年後や四年後に金利が二%アップしたら、返済額のすべてが金利返済に回り、元金は一円も返済されない。元金が返済されないどころか、この状態が続くと払いきれない金利が発生する。それが最終的に「未払い利息」となり、「一括返済すること」とされているのだ。ローン残高は減らず、むしろ返さなければならない金利が増えてしまう。そもそも変動金利は、今後の金利動向が低下傾向だと予測できる際に利用するべきもの。いま、変動金利のみでローンを組むのは全くナンセンスだ。