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私性を護る真のマイホームには無価値な物の収容が必要

2011.12.10

同じことは二度と聴かないであろうレコードについても言える。また女性には若い頃に気に入っていた服なんかが捨て難くて持ち続けている場合もあろうが、それも“着る”ことが一つの自己表現だとすれば、自己表現の歴史を保存することになるのだろう。本やレコードや古着ならば実用価値はなくても多少の交換価値があろう。しかし、同じように個人史の確認のために保存されるものでも学生時代のレポートやスナップ写真や友人の手紙などになると、第三者にとっては無価値なもので、したがって交換価値も皆無となる。

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しかし住宅が私性を護る真のマイホームであるためには、日々の暮らしに必要な物だけではなく、こうした私以外の者にとって無価値な物をも収容しなければならない、とぼくは思う。




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